堆肥作り

ここ最近の世界情勢により肥料が高騰しており、化学合成肥料などは今までよりも2倍近い値段になるとのことです。有機質の肥料もそれにつられて値上がりしています。栽培で使用する肥料を自分たちで作ることも今後は考えていく必要があるのではと、最近考えています。

ということで、毎年この時期に作っている「米ぬかともみ殻の堆肥」。田んぼで使用するのではなく、畑用です。理由はあまりたくさん作れないのと、散布する方法がないこと。たくさんの量を作ろうと思うと作成用の重機、散布用の機械がいるので、そこまで大々的には現状できないです。

自分で乾燥調製をやっている農家さんならわかると思いますが、後始末に困る大量の「もみ殻」。これを堆肥にして少しでも減らせればと思います。捨てたり燃やしたりするとゴミですが、田んぼに返せばこれも肥料になるので、出来るだけ自然循環に貢献できるような栽培が出来ればと思います。と言っても、モミ殻はそのままだとなかなか土に還らないので、ちょっと工夫してあげる必要があります。

籾殻堆肥の作り方はとっても簡単。もみ殻と米ぬか、水を混ぜて山にしておくと勝手に発酵が始まります。稲ワラやもみ殻には納豆菌のような枯草菌がたくさん付着しているので、それらの栄養になる米ぬかを混ぜてあげると一気に活動を始めます。特に別の微生物資材を用意しなくても良いので、もみ殻堆肥作りは簡単です。

数日で60度近い発酵温度になり、手を突っ込むと火傷するくらいの熱さです。これが菌の力なので、自然の力というのはすごいと思います。微生物の発酵熱を利用した冬場の栽培などもあるみたいなので、なかなか奥が深いです。

ただ、これだけの温度だとすぐに乾燥してしまうので、定期的に水を補給してあげる必要があるのですが、今回は豆腐屋さんで新鮮な「おから」が手に入ったのでこれを混ぜてあげます。おからには水分の他に、タンパク質(窒素成分)もたっぷり入っているので、堆肥の栄養価もより高めることが出来るのではないか?と思います。これも、「捨てればゴミ、生かせば資源」です。

 

 

 

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