平成28年度のお米作り1

今年の栽培面積の合計は14ha(140m×1000m)で昨年の11haよりもだいぶん増えました。栽培品目は昨年とほぼ一緒ですが、古代米を少し作付けしてみました。

今年の栽培品目

  • 有機栽培:コシヒカリ
  • 特別栽培:コシヒカリ、あきさかり、にこまる、ミルキークイーン、タンチョウモチ、ハナエチゼン
  • 古代米(緑、赤、黒)
  • 夢あおば(飼料米)

3月

雪の少ない冬

平成28年の冬は暖かく雪もほとんど降らず、降っても積もる前に消えてしまいます。越冬した害虫やイノシシの害が心配です。毎年なら水を張った田んぼも雪の下になってしまうのですが、水面が見えているというのはここ最近ではありません。

今年も一番最初はハナエチゼンの塩水選からです。この品種は毎年カメムシやスズメの食害に遭うので、クズが沢山混じっています。種もみを塩水につけて、こういった種子に適さない軽いものを取り除いていきます。地味ですが、苗が育たないと無駄になってしまうので丁寧に行います。

ビニールハウスの中

雪が少ないので外作業は例年に比べて早く始めることができました。3月でも晴れの日だと閉め切ったビニールハウスの中は30度以上になります。3月末から床に育苗箱を並べ始めます。

苗出し

芽出しをしたハナエチゼンの育苗箱をビニールハウスの床に並べていきます。4月前ですが気温が結構高く、ビニールハウスも側面を開けていないと作業ができないくらいでした。苗が早く伸びすぎないかが心配です。

4月

稲の根腐れ

高山農園では稲の育苗はプール育苗をしているのですが、水温があまりにも高かったのか、一部根腐れを起こしてしまいました。根が腐ってしまい養分や水を吸えないので、葉がツンツンになって巻いています。4月の育苗でここまで酷くなったのは初めてです。

田植え

やはり気温が高いのでプールの水温も15度以上あり、苗も徒長気味です。4月の育苗でここまで長くなるとは思ってもみませんでした。ぎりぎり苗運搬のラックに載るぐらいです。

4月の田植え

4月末の田植え。ハナエチゼンと飼料米の夢あおばを植えました。例年ならまだまだ肌寒い時期なのですが、今年は暖かい中での田植えだったのでだいぶん楽でした。私どもの地域では一番早い田植です。

5月

ムレ苗

ムレ苗が発生。種もみに付くカビで、円形状に広がり生長が止まってしまう病気です。プール育苗で水に浸けておけばほとんど発生しないのですが、苗の徒長が心配だったので水に浸けるのを遅らせた結果、一部病気になってしまいました。

こちらは育苗の失敗苗。ビニールハウス内が暑くて箱の外周が乾き気味になっていたのと、地面がやや傾いていたのか育苗土の水分が偏ってしまったため、箱中で苗の長さが蒲鉾状になってしまいました。今年の育苗はたいへんでした。

古代米の苗

こちらは今年初めて栽培してみる古代米の苗です。たぶん黒米だと思いますが、見ているだけでもきれいです。どのように栽培して良いものか全くわからなかったので、今年はもち米と同じようにしてみました。

ハナエチゼンの苗

田植えから1ヶ月のハナエチゼン。分けつも始まり、植えた当時はひょろひょろだった苗もだいぶん稲らしくなってきました。水温が高いせいで肥料が早めに溶け出しているので田んぼに藻が発生しています。後半の肥料切れが心配です。

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