今まで特別栽培米 区分1(無農薬栽培)で栽培していた田んぼを有機圃場(JAS認定圃場)として認定を受けました。認定後、有機栽培としての一年目の栽培管理になります。
栽培に関しては今までと特に変わりませんが、しっかりと管理し記録をつけるということが新たに増えました。
有機栽培で使用できる種籾は原則的に有機圃場で栽培されたものしか使えないので、毎年自家採取したものを翌年の栽培に使用します。
購入苗ではなく種からの栽培になるので、脱芒・温湯消毒・浸種・催芽と、種をまくまでにもいくつもの工程があります。
加温せずに自然発芽させるほうが太くて丈夫な苗になるのですが、今年はスケジュールの関係上、芽出しだけを先に行い、ビニールハウス内にプールを設置しプール育苗を行いました。プール育苗は根張りもよく手間もあまりかからないので良い育苗方法だと思います。
5月下旬からの育苗であったため、プールの水が暖かすぎて苗が伸びすぎになってしまったことが改善すべき点です。
?田植え時の米ぬかペレット散布は、田植え機の上に箱を設置して手で散布します。数日で糸ミミズで泥の表面が真っ赤になります。その後は浮き草が繁殖したり、水が濁って雑草の生育を抑えてくれます。
今年の除草方法はチェーン除草のみです。3以上回行う予定でしたが途中で藻が沸いてしまったので、2回しか行うことができませんでした。やはり2回だけでは除草は不完全で、雑草が目立つ田んぼになってしまいました。
稲がまだ短く水面が見えるうちはシラサギが毎日のようにやってきます。有機圃場にだけ集中的に入るのは餌になるカエルが多いためだと思います。稲を踏んで歩くのでちょっと困ります。
今年の出穂期は8月のお盆前後でした。近年の夏の高温を考えるともう少し遅らせることができたらと思います。
今年の肥料づくりの様子です。作業は冬春のあまり忙しくない時期に行っています。散布方法・時期によって作り方は様々です。
春になり田んぼの雪が解けると田んぼで作業が始まります。秋に作っておいたくん炭、冬の間発酵させておいた肥料をブロードキャスターで散布します。