29年栽培まとめ2

平成29年度の作業記録のまとめ。その2。

4月末。今年も田植えが始まりました。まだ朝晩は肌寒い時期ですが、今頃から植え始めないと田植えが終わるのが7月になってしまうので急ぎます。

ビニールハウス内のプール育苗で育てた苗です。今年は暖かかったのでこの時期でもすぐに大きくなりました。今年は結構無理をしたので、苗の失敗が少しあったのが改善点です。

気温が高いのであぜ道の雑草も良く伸びます。田植え前に一度草刈りをしておくと田植え後の作業に余裕が出て良いと思いました。

田んぼの耕起。掘り起こされたカエルを食べようとたくさんのサギが集まってきます。

今年は新たに乾燥機を設置するので、施設の改修作業もやりました。壊すのは自分たちでやります。

作業用の施設は最初は大きいと感じていても、機械や設備を増やしていくとどんどん狭くなってきます。そのため、その都度施設を改築していくと建物が変な形になっていきます。昔から農業をしている大規模の農家さんはこんな建物が多いです。

春先は田んぼに水を張るのでイノシシの害はそれほどないのですが、鹿が苗を食べに来ます。足が長いので田んぼの中にも入ってきて、少し大きくなった苗を食べてしまいます。山裾の田んぼはシカ対策のネット張りをしています。鹿は2mは軽く跳ぶので、それ以上のネットを張ります。

田植えが終わってビニールハウスが空っぽになったら次の苗の準備をします。これを田植えが終わるまでずっと繰り返します。5月の育苗だと気温がかなり高いので、種を蒔いた苗箱をビニールハウスに並べておくだけで芽が出てきます。

今年から請け負う田んぼです。コンクリートのアゼで長方形の整った田んぼです。

最初、大きい田んぼは管理が楽だと思っていたのですが、あまり大きすぎると逆に面倒だということがわかりました。追肥のために田んぼの中を歩かないといけない、日当たりが均一にならない場所がある、水はけの問題など・・・。収穫したお米の品質にムラがありました。

こちらはずっと前から栽培している山間部の田んぼ。田んぼの形がべごべごでイノシシの遊び場になるので、これはこれで管理がたいへんです。全国で農地が余ってきているというのはこういった手間がかかり過ぎる農地で、割に合わないからやりたくないと思うのは十分にわかります。

6月の田植え。この頃になると日中は30度近くなる日があるので、丸一日野外作業の田植えはつらいです。水温も高くなりすぎて稲も伸び伸びになります。

肥料をつかむ根。苗にペレット状の追肥をしたのですが、そこの部分だけ土から根を出して大きく発達しています。

無農薬栽培のチェーン除草。今年は苗がほとんど見えなくなるくらい田んぼにたっぷり水を張ってチェーンを引っ張ってみました。苗がほとんど見えないので結構踏んでしまいましたが、収量は逆に増えました。

近年は草が2回のタイミングで生えてくるように思います。田植え後すぐと田植えから2週間後ぐらいです。初期のチェーン除草で草が無くなったと思ってもまたしばらくすると違うのが生えてきます。

中期の除草は、チェーン除草で取り残した雑草が少し大きくなっていることもあり、中耕除草機で土の中に雑草を埋め込みます。田んぼの中を歩かないといけないのでたいへんですが、慣れてくると1時間で10aのペースで回れます。

これはチェーン除草後に草が生えていなかったので、安心して中耕除草をしなかった無農薬栽培のもち米の田んぼ。この時期にこれだけ生えてしまうとまず収量が絶望的です。やることをやっておかないと失敗するの例です。

これは無農薬栽培コシヒカリの田んぼ。7枚の田んぼのうち4枚がほぼ雑草なし、3枚が少しありという感じでした。今年の無農薬栽培コシヒカリの収穫は今までで一番良かったです。やることをしっかりとしておけば何とかなるという感じがしました。

6月末で今年の田植えがようやく終了。田植えが終わったらすぐに後片付けです。

農業はとにかくたくさんの機械や備品を使います。しかも1年に1シーズンしか使わないものが結構あるので、その都度準備と後始末をする必要があります。

育苗箱だけで何千枚とあるので、全部洗って後始末をするとものすごい時間がかかります。

ビニールハウスもシートを外して来年までお休みです。

 

29年度作業まとめその3

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