29年度栽培まとめ1

平成29年度の作業記録のまとめ。その1。

今年の栽培面積は昨年度の1.5倍と大幅に増え、田んぼの枚数も合計で100枚近くになりました。当然作業量も大幅に増えるため、とにかく”忙しい”一年でした。

 

近年の冬は気温が高いこともあり、雪が降ってもすぐに消えてしまうので、昔に比べると雪が積もるということが無くなりました。温帯から亜熱帯へ変わりつつある環境に対応していくのもこれからの農業にとっては必要なことかもしれません。

 

3月になると雪も消え、ようやく今年の稲作の準備が始まります。

今、全国の農地で問題になっているのが鹿イノシシ猿による獣害です。こういった動物が増えすぎて、山にも餌がほとんどないので、山間の農地に頻繁に出没するようになってきています。

当地域では鹿とイノシシによる被害が多いです。特に冬の時期は餌が無いので、イノシシがどこでも土を掘り起こして、雪解けの頃にはひどいことになっています。

 

3月の中旬頃から育苗の準備です。

種もみは購入するとけっこうな値段なので、基本的に自家採種をして毎年繰り返し使っています。今までは種もみは種子法によって低価格で流通していましたが、種子法が廃止されることになり、今後は種の入手も困難になるのかもしれません。

 

苗の芽出し中。以前は芽がでなかったり、腐ってしまったり、カビが生えたりととにかく問題ばかり起こった作業でしたが、最近は問題なく芽が出てくれています。原因を突き止めて、それを改善していくことが大切だと感じています。

 

4月 育苗開始。

今年は田んぼの面積が増えたため、当然必要な苗箱の量も増えます。今年はビニールハウスに無理をして入るだけ詰め込んだので、ちょっとした問題が発生しました。

 

病原菌に感染して発育不良が起きました。

種もみは普通、薬品を使って消毒をするのですが、高山農園ではお湯を使う方法で消毒をしているので極まれにこういったことが起きます。病原菌は少量なら他の有用菌によって抑え込まれて活動できないのですが、完全な消毒ができていないと問題が出てきます。一度の消毒で大量の種もみを処理しようとしたことが問題だと思います。

 

根腐れ。酸欠や雑菌の繁殖で根が腐ってしまい、水と養分を吸えないので下葉が茶色く変色しています。高山農園の育苗は全てプール育苗なので、一度雑菌が繁殖するとプール全体に広がってしまうので気を付ける必要があります。

 

これはネズミによる食害。野ネズミはどこにでもいるので何か対策方法はないでしょうか・・・。

 

水の中で約2週間。4月の寒い時期の育苗は畑育苗よりも発育ムラがほとんどないので安心できます。

 

29年度作業まとめその2

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