平成26年度の高山農園のお米作りのまとめ。その3です。
【2014.7.8】追肥
この田んぼの品種は減農薬栽培の「にこまる」です。にこまるは九州生まれの品種で育成期間が長く、かなり太い株に育ちます。そのため肥料も田植え時1回では足りないので追肥を施します。
背中に20kgの肥料を入れた動力散布機を担いで100mの畦道を歩きます。何度も往復するので真夏の追肥散布は汗だくになります。
【2014.7.12】ハナエチゼン出穂(しゅっすい)
5月初旬に植えたハナエチゼンの稲から穂が出てきました。播種から100日、田植えから70日目です。稲刈りはお盆過ぎの予定です。
稲の花です。籾はまだスカスカの状態で、これから約50日かけてデンプンを蓄えていきます。
【2014.7.16】田んぼの除草
特別栽培区分1(無農薬米)の田んぼです。チェーン除草がうまくいかず草だらけになってしまった田んぼの除草をします。
中耕除草機で泥をかき混ぜて草を埋め込んでいきます。1反あたり1時間以上かかり、泥の中を機械を押して歩くのでかなり疲れます。
一通り終わりました。条間はかなりきれいになるのですが、株間は除草できないのでどうしても雑草が残ってしまいます。
この雑草と除草の労力をほとんど取り除いてくれる除草剤の効果は、無農薬栽培をしていると本当に実感することができます。
軍手で泥の中をひと掻きすると小さな種がたくさんくっついてきます。これは水田雑草の種で、発芽前のものがたくさん泥の中にあります。
同じ無農薬栽培でも、除草がうまくいくと全くと言っていいほど草が生えていません。除草剤をやる必要もなく、草を取りに入る必要もない、こういった田んぼを増やしていければと思います。
【2014.7.18】稲とヒエの見分け方
今日は無農薬の田んぼで、ヒエを取ります。生態が稲とほぼ同じなので見た目ではほとんど見分けがつきません。ヒエの穂が出ると分かるのですが、そのころになると大きくなりすぎて取りにくいので早いうちに駆除しておきます。
この中からヒエだけを取り除きます。株間や条間にあるのはすぐにヒエとわかるのですが、株がくっついている場合は区別がつきません。
こちらは稲の葉。
こちらはヒエの葉。真ん中にスッと白い線があるのが目印。あと若干ですが葉が細いです。
【2014.7.21】田んぼの生き物2
相変わらずサギのひなは無農薬の田んぼに大勢でやってきますが、
最近鴨が毎日やってくるようになりました。合鴨のように雑草を食べてくれるとよいのですが・・・
昼間は休憩の時間のようです。
【2014.8.7】8月の天気
今年の8月は雨が多いです。梅雨は明けたと思うのですが、梅雨時期と同じくらい雨が降ります。
稲は土の水分が少なくなると、水を求めて地中深くに根を張るようになります。田んぼを乾かすことでしっかりとした根を張らす必要があるのですが、毎日雨が続くと困ります。
8月の台風。穂が大きすぎたり、根がしっかり張っていないと稲が倒れてしまいます。倒れた稲の穂は水に濡れて腐ってしまったり、発芽してしまったりと良いことがありません。
ハナエチゼンの穂。若干色づいて垂れてきました。背丈が低い品種なので台風でも問題ありません。
続き→平成26年度のお米作り4
前→平成26年度のお米作り2