平成28年度の栽培まとめ、9月以降の記録です。9月になってもまだまだ暑い日が続き、たいへんな収穫期になりました。
9月
今年は雑草が良く伸びるので、3週間に1回ぐらいは刈っていると思います。9月に入ってもまだ草刈りをしています。
防獣ネット+電気柵というのがイノシシ対策の基本です。どちらか片方だけでは簡単に突破されてしまいます。手間はかかりますが、とりあえずやっておけば安心感が違います。
古代米も出穂し、穂が垂れてきてもうすぐ収穫を迎えます。ここまでは無事何事もなく栽培してこれましたが、この先はほぼ手作業になるのでちょっとたいへんそうです。
コシヒカリも良い色になってきました。もうすぐ収穫です。
10月
10月に入っても日中は暑い日が続きます。遅植えをしているので、もう稲が残っているのは高山農園の田んぼぐらいになってきました。
籾すり後の玄米。今年のお米は割ときれいでした。ちょっと気になったのは、モチ系の品種で収穫前に発芽してしまったものがあったことです。胚芽の部分が黒くなってしまったものがあり、色彩選別がたいへんでした。
毎日稲刈りをするので、毎日籾すりをしないといけません。そのため、収穫期の作業は夜遅くまでかかります。
古代米の収穫。いつもの大型のコンバインではなくバインダーという、稲株ごと刈って束にしていく機械で刈り取っていきます。
刈り取った稲は、はさ掛けにして天日で乾燥させます。いつも使っている籾乾燥機なら一晩で完了しますが、天日干しだと1週間以上かかります。
11月
11月になっても古代米の収穫後の作業が続きます。乾燥の終わった籾を穂から外す脱穀作業を人力で行います。針金の付いたドラムを回転させ、それに穂を当てて針金に引っ掛けるようにして籾を外していきます。けっこう勢いよく飛び散るので、集めるのがたいへんでした。
その後は籾すりをして、最後に選別です。これも篩を使って目視と手作業で行います。残留モミや小石、割米などを取り除いて完成です。機械なら稲刈り~玄米までなら1日でできますが、手作業だと2週間近くかかります。昔の農作業の大変さと機械の有難さを実感した古代米栽培でした。
28年度米の作業が終わったら、早速次年度の準備に入ります。
まずは米ぬか、貝化石、くん炭などの秋肥を散布し、翌年の土づくりを始めます。特に有機栽培の田んぼはこれをやっておかないと土が弱ったままになってしまうので必ずやります。田んぼに肥料を散布し、微生物がこれを餌にして活動し、小さな生き物が豊富な土壌にかわっていきます。
燻炭作り。籾すりで出た大量の籾殻は燃やしてしまわずに炭にして田んぼに返してやります。ケイ酸が豊富で微生物の住み処になるので、これも立派な土壌改良資材です。雪が降るまで晴れた日はほぼ毎日作ります。
12月
今年の初雪は12月16日。だいぶん遅めの雪でした。
今年の冬も昨年と同じで温かいので降った雪もすぐに消えそうです。天気予報を見ていると1月以降も雪よりは雨が多そうな感じがします。来年の栽培も今年と同じで高温の中での栽培になるのでしょうか。