総評:本年は、雑草対策を主な目標にして取り組みました。抑草資材、チェーン除草などを新たに取り入れた結果、かなり改善されたと思います。まだ、チェーン除草や抑草資材を投入する時期や回数などの調整ができていないので、今後の課題です。
3月
田んぼにはまだ雪が積もっていて作業ができないため、この時期は肥料の準備。今年はリン酸系の資材を多めにして発酵肥料を作りました。
3月下旬
雪が解けたので、田んぼの水を抜いて発酵肥料をブロードキャスターを使って散布。
その後耕起し、田植えまで水を張っておきます。発酵肥料をまいた田んぼよく濁ります。
5月上旬
無農薬栽培の育苗を始めます。今年は鋼管とビニールシートで作ったプールで育苗をしてみました。育苗期間は30日で、時間をかけて育てていきます。
水やりやハウス内の温度を気にしなくていいため、管理が楽です。20日を過ぎると肥料切れをおこしてくるので、追肥の必要があると感じました。
育苗期間中に田植え時にまく肥料を作っておきます。今年は肥料というよりも抑草を目的とした配合で作りました。
6月上旬
ようやく田植えです。通常私たちの地域だとコシヒカリは5月の中旬頃に田植えをするので、かなり遅めの田植えになります。
田植え時に肥料をまくと、数日で田んぼの土の表面が真っ赤になります。よく見るとたくさんのイトミミズが揺らいでいます。
さらに数日すぎると、水が常に濁り、藻や浮草が発生します。濁り水だと、雑草は発芽しても、光があまり当たらないので大きくなりにくいみたいです。
今年の田んぼで今までにないことが起こったのが、この田んぼの水が赤くなる現象です。微生物の大発生で赤潮みたいになったのか、理由はよくわかりません。水を集めてみたらボタン色をしていました。
田んぼの濁り水だけでは雑草はなくならないので、生えてしまった雑草をチェーン除草機で抜きます。今年からの試みです。
さらにチェーン除草でも取りきれなかったものは大きくなるまでに、中耕除草機で埋めてしまいます。いろんな方法を組み合わせて雑草に対応していきます。
この田んぼは田植え時の抑草資材だけで雑草がほとんど生えなかった田んぼです。田んぼにも個性があり、同じ方法でも結果は様々です。
8月上旬
お盆前の出穂となりました。日中は暑いですが、この頃から少しづつ気候が秋に移りかわり、夜はいくぶん涼しくなります。
9月中旬
稲刈り後
稲刈り直後から次年度へ向けての作業が始まります。土づくりのためのくん炭や肥料を作ります。
肥料散布、耕起した後は水を張って翌年の雪解けを待ちます。毎年田んぼに水を張っていても1mは雪が積もるのですが、今冬はほとんど雪が降りません。