平成29年度の作業記録のまとめ。その3。
田植え後のメインの作業はあぜ道の草刈りです。100枚の田んぼがあるのでほぼ毎日朝から晩まで刈り続けます。30度を超える中、重い草刈り機を振りながら土でできた道を歩くのは、農作業の中でも一番の重労働です。
もう1つの作業は電気柵の設置。
田んぼを乾かしはじめるとイノシシが田んぼに入ってくるようになるので、その対策として電気柵を設置します。手間ですがこれをやらないと稲刈りができないほどになります。中山間地の田んぼは本当に手間がかかります。
追肥。大きすぎる田んぼは泥の中を歩かないといけないので一苦労です。今年から請け負う田んぼはこういった田んぼがいくつかあるので、何とかできないかと思っています。お米の味を良くするためにはほぼ必須の作業です。
乾燥施設の改修完了。ようやく乾燥機が3台並びました。8月頃から稲刈りの準備に入ります。
調製用の機械も一年にこの時期しか使わないので、昨年の収穫後に片付けた機械の再清掃から始めます。毎日使う機械とは違って一年に1シーズンしか使わない機械はいざ使おうと思ったら動かないということが多々あるので、早めに準備をします。
8月後半から稲刈り開始。一番早く植えた品種から順に刈っていきます。
今年の夏は涼しい日が多かったです。収穫前のこの時期はとにかく日光が欲しいのですが、残念ながら天候不順のため思うようにはいきません。
農業は天候や気候に依存する部分が大きいので、”思うようにいかない”ことはよくあります。それをあきらめずどう対応していくかが大切だと思います。同じ地域、同じ品種でもできたお米の味が違うのはそのためです。
今年は収穫期に大きな台風が2つ来ました。収穫前の稲が倒されると大被害です。高山農園の田んぼ収穫期をずらしているので被害ははそれほどでもなかったですが、別の農家さんだと今年はつぶれた田んぼが多いような感じがしました。
9月下旬からコシヒカリの稲刈り開始。
他の農家さんはほとんど収穫を終えている時期ですが、高山農園ではこれから稲刈りをします。収穫時期が遅い分、秋の柔らかい日差しの中で成熟するので品質が良くなります。
早く植えて早く刈ったものよりも遅く植えて遅く刈ったお米の方が綺麗で食味も味度も良かったです。
今年のお米(玄米)は全体としてみると白っぽかったり緑色をしていたりと、質の悪いものが多いように感じました。どちらの原因も天候や気候に依存する部分が大きいので、近年の気象の変化が作物にも影響しているのだと感じました。
冬は寒くて雪が積もる、夏は天気が良くて暑い、というのが当たり前ではなくなってきたのが難しい所です。変化する環境にどう対応していくのかが今後の課題です。