ちょっとバタバタしており更新が遅れましたが、令和4年の稲作の準備が始まりました。日本は南北東西に広いので、ずっと南の地域だと3月に田植えをするということも聞いたことがあります。福井県だとだいたい4月後半からなので、それに向けての作業が始まります。
まずは田んぼの整備から。田んぼには必ず水を排出するための水路があります。この中に冬の間に泥が溜まるので、これをきれいにしておきます。泥を溜めたままにしておくと排水が出来なくなるのはもちろんのこと、雑草が生えて草を刈る必要性も出てきて邪魔になります。
都市部の道路わきの側溝はこんな作業をすることはないと思いますが、田舎だと田んぼの地主さんや耕作主の仕事です。
泥上げはかなりきつい仕事です。水を吸った粘土が重いこともありますが、冬の間にあまり体を動かしていなかったので、急にこんな作業をすると膝や腰、体中が痛くなります。一年に一度、筋肉痛で苦しむのもこの時期だけです。
水を張りっぱなしだった田んぼも一度水を抜きます。
田んぼ脇にイノシシのけもの道が出来ていました。なぜか毎回決まって同じところを歩くのでこんな感じになります。
イノシシだけでなくシカの糞もそこらじゅうにありました。稲作の害獣というとイノシシとシカで、とくに田植えの時期は鹿が問題になります。せっかく田んぼに植えた苗を食べてしまうので何とかならないかと毎年悩みながら対策をしている次第であります。
農業をやっているとなにかしらの問題の半分くらいは天気や動物など”自然環境”なので、他の業種とは少し変わった難しさがあります。