もうほとんどの田んぼでは青々とした稲が育っていますが、高山農園の田んぼはまだ土色をしています。今日からが本格的な田植えです。
田植えの日は7時からトラックに苗箱を満載にして出かけます。丸1日帰ってきません。今日は「あきさかり」という品種を植えます。
今年から請け負う幹線道路沿いの田んぼです。道路を通すために田んぼが斜めに切断されたので、変な形をしています。斜めの田んぼは植えにくいです。
とある商業施設の裏の田んぼ。日当たりが心配です。朝日が当たらない田んぼは良い稲に育たないので、田んぼの東側に山や大きな建物があると困ります。この建物がちょうど田んぼの東側です・・・。
この時期だと朝4時には明るいので、4時から日が当たる稲と8時まで日が当たらない稲では毎日4時間の差が出てしまいます。これが何日も続くので当然生長にも支障がでます。
次は地元に帰ってきて「ミルキークイーン」という品種を植えます。あきさかりを植えた場所とは10分しか違いませんが、移動が少ない分、気分的には楽です。
ミルキークイーンの苗。苗の見た目はコシヒカリもあきさかりもミルキークイーンももち米もほぼ同じで見分けがつかないので、何種類も栽培している場合は混ざらないようにするのがたいへんです。
ただ、稲の花が咲いたときに、いろんな品種の花粉が混ざって受粉しているんじゃないの?と思うことがあります。
次に無農薬栽培のコシヒカリを植えます。これはポット苗と言って、製氷皿みたいに1つの窪みごとに種を蒔いて苗を育てます。苗同士が競合しないので、とっても丈夫な苗に育ちます。苗の太さがいつものマット苗と別物です。
田植え中の田んぼの様子ですが、普通のマット苗だとこんなに田んぼが緑色になりません。それだけポット苗が大きいということです。
無農薬栽培の苗は、数日後にチェーン除草機で泥をかき混ぜるので、ポット苗みたいにしっかりとした丈夫な苗だと安心できます。
それにしてもここ数日はとても寒いです。日差しは強くても北風が強く、日中の気温は20度前後、夜は12度ぐらいまで下がります。毎年6月の田植えは汗だくになって作業をしているのですが、こんなに寒い中での田植えは初めてです。稲の生長にも遅れがでそうです。