床土の準備

種の準備が終わったら次は育苗箱に詰める土の準備をします。この土は焼いて熱殺菌されており、水稲育苗専用の床土です。

通気性を良くするためにダマ状になっていますが、何度も水をかけるとだんだんと崩れて通気性が悪くなってしまいます。そこで高山農園ではこの土にくん炭を混ぜて、ダマが崩れても種に空気が届くようにしています。

昨年秋にモミ殻を燃やして作った自家製の燻炭です。小さくても炭なので、軽くて固くて通気性があります。焼いてあるので殺菌も済んでおり、育苗の床土に混ぜるには最適の資材だと思います。(※生のモミ殻は病原菌がついている可能性があるので使っていません。)

混合機で軽く混ぜます。燻炭は土と比べると比重が軽いので沢山入れすぎるとあまりきれいには混ざりません。くんたんは2~3割ぐらいでしょうか。

ダマの隙間にくん炭が詰まったような状態です。これを育苗用の床土として使用します。

有機肥料が入った床土を使用すると土の表面にカビが生えることがありますが、くん炭はアルカリ性なのでこのカビも防いでくれます。また、寒い時期の育苗では土の温度を上げるのにも役立ちます。くん炭は通気性、排水性だけでなく様々な効果が期待できる素晴らしい資材です。しかもほぼ無料で手に入ります。

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