種もみの選別と消毒

今日から平成29年度の育苗の準備を始めます。まずは種もみの選別と消毒からです。この作業をやっているとようやく今年の栽培が始まるのだなぁと実感します。

【種もみの選別(塩水選)】

昨年の収穫時に自家採種したハナエチゼンの種もみです。このまま使ってもよいのですが、中身がしっかりと詰まっている重たい種だけを使いたので、これを選別します。

昨日作った塩水に種を入れて、浮いた籾をザルで取り除きます。

今年の籾は例年よりも浮くものが少なかったと思います。それだけ昨年のお米の出来が良かったということでしょうか。

【種もみの消毒(温湯消毒)】

次に、4kgづつに袋詰めした種もみを60度のお湯に10分間浸けて消毒します。

種もみには様々な病原菌が付着している場合があるので、これも結構しっかりやります。乾燥籾を消毒するのがいちばん良いのですが、塩水選をやった後だと籾が濡れているので手早く済ませます。塩水選と温湯消毒の間にあまり時間を空けすぎると消毒できず、バカ苗などが大発生します。当農園では30分以内に済ませるようにしています。

消毒が終わった籾は冷水で冷やして水に浸けます。

この時期の平均水温は10度くらいなので、10日間ぐらいで発芽の準備が整います。(積算温度100度で発芽=1日の平均水温10度×10日)

品種や収穫時期によってどれくらいで発芽するのかは違うので、この辺は経験です。同じ日に同じ品種の浸種を始めても自家採種した種もみの方が、購入した種もみよりも少し早く発芽するなんてこともあります。

種が発芽するには「温度と水と酸素」が必要なので、毎日きれいな水と入れ替えてやります。水の中に浸けっぱなしですが「酸素」が重要な要素です。発芽玄米にしようと思っても発芽しないという人は水をよく替えてください。

 

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