来週からハナエチゼンの稲刈り予定なので、急いで稲刈りの準備をします。モミ(殻付きの玄米)のままカントリーエレベーターへ出荷する農家さんはコンバイン(稲刈り機)の準備だけで良いのですが、モミの殻を取って玄米にして出荷する場合は専用の機械がいくつも必要なので、その準備をします。
乾燥調製施設(収穫後のモミを玄米にして出荷するまでの作業場)。稲は一年に1回の収穫なので、この施設を使うのもこの時期だけ。そのため、一年のほとんどは機械置場や物置になっています。なので、まずいらないものを片付けるところから。
次にそれぞれの機械の中を清掃します。昨年の収穫後に一度きれいに清掃をしていても、なぜがまたゴミや玄米が出てくるのが不思議です。モミ→玄米への工程にはいくつもの機械が必要で、乾燥機、粗選機、モミすり機、選別機、色彩選別機、石抜き機、計量器など、一式揃えようと思うとなかなか大変です。特に近年は複数の選別機を用いて出来るだけきれいなお米にしないといけない傾向が強く、とにかくお金がかかります。
清掃が終わったらラインを組みます。機械同士をパイプやホースで繋いて、乾燥機から計量、袋詰めまでを一工程で終わるようにします。規格の違う機械同士をつなぐのはかなり大変で、機械の下に土台を敷いたり、機械の向きが合わないなど苦労します。
内部の機械の設置が終わったら次は屋外。乾燥機の排気ダクトとモミすり機のもみ殻排出ダクトの準備。今はきれいな状態ですが、稲刈りシーズン後はここがもみ殻の山になります。野菜の皮をむいて、その皮を捨てる場所です。
最後に動作テスト。全部の機械を動かしてみて調子を見ます。機械はしばらく使わないでおくと、次に使おうと思ったときに動かないということがあるので、毎年この瞬間は動くか不安になります。今年は動いたのでとりあえず安心しました。機械の調整は実際にモミすりをしながらやりたいと思います。