毎日35度以上の日が続いていて、人間も稲もヘトヘトになっていますが、それでも稲はこの時期に続々と出穂を始めています。ただ、この時期に穂が出てしまうと実りが悪くなるので、出来たらあと1週間ほど遅れてくれれば・・・と思うのですが、自然のことなのでなかなかうまくはいきません。
この時期の田んぼは乾かしながら適宜入水する管理をします。一番の目的は稲の根を土の下の方に張らすことです。稲は水を求めて土の下の方に根を張り、そうすることで、これからやってくる台風や大雨、大きな穂をつけても倒れなくなります。
”稲を倒さない”というのはとても重要なことで、地面に倒れてしまうと、そこから水に浸かって腐ってしまったり、お米が成熟しなかったり、逆にお米が発芽してしまったり、また、お米に石が混じったりといろいろと面倒なことになるので、田んぼの中を歩いても足跡がつかないくらいに乾かします。
最近の田んぼには水栓が付いていて、簡単に水を入れることが出来ます。水稲は田植えから稲刈りまでに本当に莫大な量の水を使うので、これが無いと稲作が出来ないというくらいの代物です。
毎日朝9時には30度を超えるようになってきましたが、次々に出穂が始まっています。これは無農薬栽培のミルキークイーン。今年は雑草が多かったので心配をしていたのですが、割と大きめの穂が出てきたので一安心です。
なんとなく辺りを見回すと、
巣塔にコウノトリが来ていました。今年も春先から何度も見て入るのですが、真夏にやってくるのは初めてです。今までやってきた個体とは少し小さめなので、どこから来たのでしょうか。