ハナエチゼンの種まき

毎年一番最初の種まきは「ハナエチゼン」という品種から。この品種は栽培が楽でしかも早生栽培が可能なので、福井県ではだいたいどの農家さんもコシヒカリの前の品種として植え付けをしています。

種を水に1週間ほど浸けておくと、お米が芽を出す準備が整います。そうしたら、少し加温して一気に発芽させます。

一晩でだいたい出揃います。種からほんのちょっとだけ出すのが良いのですが、ずっと監視しているわけにもいかないのでなかなか難しいです。品種によっても、産地によっても発芽勢が違うので経験が頼りです。

種の準備が出来たら播種(はしゅ)機という機械で育苗箱に種をまいていきます。ベルトコンベア上を流れ作業で、下土、水、種、上土という具合で1時間で350枚ぐらい出来ます。床土の水分が多すぎると種が窒息してしまうことがあるので、ポイントは水は気持ち少なめにすることでしょうか。昔はよくこれで苗をダメにしました。

最後に土から芽が出るまで数日加温します。種から芽は出ているので加温せずに外へ持っていってもそのうち土から芽は出てくるのですが、出芽を揃えるためにあえて加温をします。失敗の出来ない育苗。何事も最初が肝心なので、出来るだけ安定した均一な状態の苗作りを目指します。

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