今年2020年の冬もあまり雪が降らず、雪が積もるということもほとんど無かった福井県です。今までの雪が降っていた頃の3月というとまだ1mぐらい雪が積もっていて”雪解け待ち”という感じでしたが、近年はほぼ一年中外作業が出来ます。
育苗前のこの時期の作業というと、毎年恒例のイノシシ害の後始末。冬の間はイノシシはエサを探して非常に活発になるので、田んぼの周りを覆っているワイヤーメッシュの柵なども簡単に突破してしまいます。細い鉄筋棒で出来ているといっても人間の力では曲げることも難しいのですが、中には鉄筋同士の溶接も剥がしてしまうイノシシもいます。
春になると何故かイノシシはピタッと山から出てこなくなるのは不思議です。なので、田植え前のこの時期に田んぼ廻りの修繕を行います。
田んぼの畦道もイノシシがミミズを採るために掘って崩してしまう場所がいくつもあるので、それも直します。なぜか無農薬栽培の田んぼの畦ばかり狙われるのはそれだけミミズが多いからでしょうか。通常の慣行栽培の田んぼはほとんど無傷です。
それにしても粘土質の土は重たいです。冬の間はあまり動いていなかったので余計に重たく感じるような気がします。
だいたいここまでが3月前半の作業。まだ急ぐ時期ではないので、ぼちぼち作業をしていました。
毎年少しづつですが請け負う田んぼの面積が増えるので、今年は少し早めに田植えをする予定です。今年は4月後半から田植えの予定なのでそろそろ育苗の準備も始めます。