田んぼというのは稲にとって胃や腸のようなもので、食べ物(有機物)を分解して吸収できるような養分(チッソ化合物)を作る場所です。そのため、人間と同じようにオナラが出ます。
田植えから30日目の有機圃場の様子。この田んぼは割ときれいで、少し雑草は生えていますがあとは稲に任せておけば大丈夫だと思います。
ですが、田んぼにも個性があり、同じようなことをしていても雑草だらけになったり、
藻が大繁殖したりと様々です。
これだけ藻が繁殖してしまうと除草もできないので、もう少し分けつが進んで藻で倒れなくなるまで待ち、それから中耕除草です。藻の下にはだいたい草が生えています。
この時期の田んぼの土を押すとブクブクと泡が出てきます。これが稲の根にとって有害で、根が傷んで葉も黄色くなってきます。未分解の稲ワラや有機肥料が微生物によって分解されるときに出てくるもので、いわゆるガス沸きです。
早く植えた品種は田んぼを干す時期に来ているので問題ないのですが、有機圃場の場合はこのガス抜きをするために、草が生えていなくてもどの田んぼも必ず1回は中耕除草機で田んぼを回るようにしています。10aあたり30~40分かかります。水を張った泥の中を歩くのでとってもたいへん。でも不思議なことに自然と慣れます。
田んぼの主。特大のスッポンです。田んぼの中を歩いていると突然足元が動くのでかなりびっくりします。しかも1匹だけかと思ったら何匹もいたので驚きです。そんなに食べ物が豊富なのでしょうか。