米ぬかを使った発酵肥料の作り方

米ぬかを発酵させるには色々な方法がありますが、自然の菌を使った割と簡単な方法を紹介します。

米ぬかと土着菌を使った堆肥の作り方

この方法で作った肥料(堆肥)は、土壌微生物の活動のための餌となったり、稲わらの分解などに使われます。作り方も、材料をよく空気とかき混ぜながら作るので、材料に含まれる栄養分のチッソ成分も空気中に飛散しやすくなります。植物の直接的な栄養というよりは、土壌改良のための肥料です。

1.種菌の採取

堆肥を施肥する時期は秋冬の寒い時期なので、低温でも活動できる菌を使う必要があります。また、主な使用目的が稲わらの分解なので、草を枯らす作用がないといけません。

枯草や倒木の下にくっついている、いわゆる”はんぺん”と呼ばれている菌の塊が最適です。菌の塊なので、シイタケやシメジみたいな触感をしています。冬でも木屑や枯草の下をよく探すと見つけることができ、周りの土と一緒に採取します。

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2.作り方

まず、これを砕いて糖蜜、米ぬか、水と混ぜて菌を培養します。水分は嫌気発酵と同じく30%ぐらい(強く握ると塊になるぐらい)です。混ぜ合わせたら袋などに入れず、そのまま空気に触れさせておきます。

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毎日軽くかき混ぜてやると1週間ほどで発酵が始まります。好気性発酵は熱が出るので触ると温かく、わかりやすいです。

種菌ができたら、米ぬかと水を加えてどんどん増やしていけます。自分が作るときは、毎日米ぬか30kg、水10Lを足して切り返して山にし、最後に上からモミガラをかけて水分が蒸発しないようにしています。55度前後の高温になるので水分もどんどん蒸発します。自然から採取した菌なのでとても力強く、ちょっと腐敗した部分があっても混ぜてやれば問題ありません。

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ある程度増やしたら毎日切り返しだけしていると米ぬかの色が白っぽくなって自然と温度が下がってきます。こうなったら出来上がりで、あとは広げて乾かします。

発酵途中の米ぬか

発酵途中の米ぬか

発酵が止まった米ぬか堆肥

発酵が止まった米ぬか堆肥

水を加えるとまた堆肥の成熟が進むのですが、田んぼに散布した後も堆肥は微生物の栄養になってもらわないといけないので、完熟はさせません。

次に作る時は、出来上がったものを種菌として利用できます。菌は休眠しているだけなので、水と米ぬかを加えてやるとまた活動を始めます。

米ぬかの他には、モミ殻、クズ米、野菜クズ、おからなど炭水化物が多く含まれるものだと、微生物がエネルギー源として活用できるので増やしやすいかと思います。

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