【無農薬栽培】チェーン除草の効果

無農薬栽培におけるチェーン除草の効果について。

古い田植機を改造した自作のチェーン除草機です。

これで無農薬栽培の田んぼ内の除草をしています。目で見てもようやく見えるくらいの発芽したての雑草の種をチェーンに引っ掛けて抜いて浮かせてしまいます。

田植え日の2日目、5日目、8日目、(11日目)の3回から4回、この除草機で田んぼに入っています。

これが田植えから2週間後の無除草の田んぼです。雑草のコナギで土面がぎっしり。これからどんどん雑草も大きくなるので、これだけ繁殖しているともうダメです。

これがチェーン除草を3回した田植えから20日目の田んぼです。3回ぐらい入ればコナギはほぼ無く、ヒエが少し大きくなっているぐらいです。

チェーン除草も100%完璧に除草できるというわけではなく、未除草に比べて7~8割ぐらいは減らせているのではないかと思います。

ただ問題もあり、土の表面ではなく奥底から球根で生えてくるオモダカやクログワイ、ホタルイなどには効果がありません。チェーン除草は土の表面で発芽するヒエやコナギ用と考えています。

また、藻が発生した状態でチェーンを引っ張ると、藻で稲を根こそぎ倒してしまうのでやらないほうが良いです。

藻は田んぼの水に栄養(特にリン酸系)があると発生しやすくなります。田植え時の基肥が多かったり、土が抱えきれないくらいの栄養があると水にも養分が溶けだしてしまいます。生えてきた雑草の栄養にもなってしまうのでどうするか考えないといけません。

チェーン除草前に田んぼにたっぷりと水を張ってから除草作業をし、除草後は水と一緒に抜けた雑草を排水に流してやると、水の入れ替えにもなるので藻が発生しにくくなります。

チェーンで引っ張っても抜けなくなってしまった雑草がある場合は、中耕除草機で泥の中に埋め込むことができます。これも雑草がなるべく小さい早いうちに行うのがコツです。

ただ、中耕除草は泥をかき混ぜるので、土中の雑草の種も浮き上がらせてしまいます。土の状態を田植え時にリセットしただけなので、当然雑草は生えてきます。1度中耕除草をしたら稲が大きくなるまで何度もやる必要があります。

条間は除草できても株間の雑草が残ってしまうのも問題です。

ユスリカの幼虫やイトミミズも除草の手助けをしてくれますが、水の浅いところにしかいないのが欠点です。

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