毎日の作業

この時期の稲作の作業内容を紹介します。

朝7時。プールに浸ける前の苗の水やりです。日の出からお昼までは光合成が活発な時間なので、新鮮な水をたっぷりと与えてやります。光合成には水が必要不可欠です。

ホースの先に散水ノズルを付けての灌水は手間がかかります。この毎日の手間が無い分、プール育苗は楽です。

8時。種もみを浸けている水の入れ替え。この時期だとすぐに温まってしまうので、毎日2回朝晩水を入れ替えます。15度以下のなるべく冷たい水で種もみを浸け込みます。この時期の浸種日数は6日で十分です。【15度×6日+催芽=110~120度】

8時30分。催芽の後始末。明日ミルキークイーンの種蒔きをするので、それに使う種の準備です。ぬるま湯で芽だしをした種をくっつかない程度に乾かします。ベタベタだと上手に育苗箱に落ちてくれません。

9時。チェーン除草に出かけます。古代米とタンチョウモチの3回目のチェーン除草です。3回も田んぼに入ると苗をタイヤで踏むのでグチャグチャです。

11時30分。自宅に戻ってきてお昼の水やりです。この時期は暑さと風で育苗箱の水がものすごく乾きます。箱からも蒸発するし、苗も暑くてどんどん水を吸い上げるのでお昼には土が乾いて割れてきます。苗はある程度乾いても大丈夫ですが、あまり強く乾きすぎると根がやられてしまうのでなかなか目が離せません。プールに水を張るまでは手間です。

13時。チェーン除草の続きです。チェーンで抜けた発芽したての雑草が大量に水面に浮かんできます。これはおそらくヒエの種。

14時。チェーン除草が終わって次はビニールハウスの準備。明日、種を蒔いた育苗箱を並べるので、トロッコ用のレールとプール用のシートを敷きます。左右のシートを開けていてもビニールハウスの中は暑いです。

15時30分。苗の追肥。この時期に使用する育苗用の床土は主に無肥料なので、苗が少し大きくなったら肥料を与えてやります。最初から肥料が入った土を使うと、肥料が効きすぎてどす黒いフニャフニャの苗になってしまうので、少しあとから追肥として与えます。だいたいチッソ成分で1g/箱ほどで十分です。

16時。ビニールハウスの見回り。日曜日に種を蒔いたあきさかりの芽が出てきました。今晩で結構伸びると思うので明日にはシートを剥がせそうです。

16時30分。田植えの準備。今週末に植える苗の準備です。プールの水を抜いて田植えまで乾かしておきます。無肥料の床土だと硬くて淡い緑色の苗になります。肥料なしの土を使って、後で追肥をしたほうがよっぽど良い苗です。

そのほか、暗くなるまでは後片付け。田植え後の苗箱、芽だしに使った太陽シート、防獣ネット、床土の入っていたフレコン、など使わなくなったものを片付けていきます。準備から後始末までが一連の作業です。

19時過ぎ、夕食後。暗くなってきたので外作業は終了。屋内で明日の播種の準備をします。種もみ、育苗箱、床土、播種機、必要なものを用意しておきます。明日やっても良いですが、前もって準備しておくと何をするにしてもスムーズにいく気がします。

20時で今日の作業は終了。あとは今日の作業記録を付け、今後の予定を確認し、明日の1日の予定を組みます。明日はミルキークイーンの播種とコシヒカリの最後の消毒です。

最後の最後にこの本文を書いて本日は終了の予定でしたが、書類作成が1件残っていたので残業です。22時には終わるでしょうか・・・。

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