追肥

稲が背丈を伸ばす生長を終え、穂づくりの時期に入ったので、追加の肥料(追肥)を散布してやります。

こんな機械に肥料を入れて、これを背負って田んぼの周囲から風の力で飛ばして散布します。肥料がだいたい20kg、機械が10kgぐらいあるので、暑さと重さでこの時期の作業はつらいです。

これは有機肥料。一言で表すと、生ゴミをバラバラにして固めて乾燥させたものです。肥料効率が悪いので、どうしても栽培の途中で今回のように追加で肥料を散布してあげる必要があります。この暑い時期だと臭いも結構きついです。

こちらは化学肥料。作物に必要な成分を固めたもので、生育ステージに合わせてゆっくりと溶け出すので、田植え時に同時に散布してあげるだけで稲刈りまで追肥なしでも問題ないくらいです。品種に合わせた専用の肥料もあり、肥料効率も良いので有機肥料よりも安定して収量が良いです。ものすごく便利なのですが、現在とんでもなく値上がりしています。燃料代も値上がり、肥料も値上がりで、農産物が値上がり、そしてそれを基にした加工食品が値上げされていくのも納得していただければと思います。

コンクリートの畦(アゼ)の上を歩きながら散布するのは落ちそうで怖いです。草刈りをしなくても良いコンクリートのあぜ道ですが、この作業の時だけは大変です。

また、田んぼが大きすぎると田んぼの周囲からは届かない場所があるので、その場合は田んぼの中を歩いて散布します。これが一番きついです。荷物は重いし、足元はひざ下まで泥、おまけに暑いので、1回田んぼの中で散布しただけで汗びっしょりフラフラになります。早くドローンで散布できるようになってほしいです。

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