稲刈り後の作業

稲刈りが終わったらあとは休み、ということはなく、すぐに次年度の栽培の準備に入ります。この何も栽培されていない時期が次年度の稲の栽培にとって一番大切な時期になります。

イネにとって田んぼは体の一部。その体を作るいわゆる”土づくり”の期間です。この間に食べ残しの有機物(稲ワラなど)を分解して体の中をきれいにしておきます。そうしておかないと、栽培時期にガスが湧いたり(おならが出る)、雑草が生えやすくなります。

ということで、まずはその分解者である微生物の養分になるものを散布します。米農家の場合は、たくさんの”米ぬか”があるので、これを田んぼに返してあげます。

稲は石やガラスと同じような硬い物質をたくさん含んでいるので、なかなか腐りません。なので、田んぼを耕して、散布した米ぬかと稲わらと土をよく混ぜてあげます。

そして水を張ります。

よく有機関連のの講習会に行くと、稲ワラの分解には”田んぼは乾かした方が良い”と聞くのですが、個人的な経験からすると、水を張った方が田植え後の雑草は圧倒的に少ないです。また、機械除草をするにしても、土がトロトロになるので、除草効果も高いと思います。

北陸地方の冬は毎日雨と雪で、まず田んぼは乾かないので、中途半端に乾かすよりも水を張ってしまった方が良いのでは?と思っています。その地域の特性に合った抑草や除草というのを考えるのも良いのかもしれません。

 

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