福井県は雪国でしたが、近年は雪が積もるどころかほとんど降りもせず、毎年温かい冬を迎えています。そのため越冬する害虫、特にカメムシが大発生して稲作にとってはかなりの問題になっています。
カメムシに汁を吸われたお米は黒っぽく変色してしまい、玄米に多数混入するとお米の等級(品質)が下がってしまいます。そのため、田んぼでの栽培期間中は殺虫剤を散布したり、収穫後は色彩選別機を通して着色米を取り除いたりします。ですが、100%完全にはカメムシを防除できたり、斑点米を機械で取り除いたりは出来ず、少しは残留してしまいます。
例年なら大したことが無いのですが、今年は例年の3倍以上のカメムシが大発生したため、被害米の量も異常に多く、選別機に複数回通して何とか出荷できるといった感じの作業量でした。先日の乳白米に加えてこの斑点米の除去など、色彩選別機が無いと出荷すらできないような時代になってきました。色彩選別機はかなり高価です。
ということで今年の調製作業もようやくすべて終了。あとは急いで機械の清掃と後片付けです。