有機肥料について

化学肥料(化成肥料)は化学的に合成した肥料のことです。有機肥料は一般的に化学合成でない資材を原料とした肥料のことを言います。

1.有機肥料と化学肥料の違い

有機肥料は化学肥料の反対で「天然資材100%」かというとそういうことではなく、有機肥料にも化学合成物質が使用されている場合があります。肥料をまきやすいように粒にするための造粒剤や安定剤など、肥料を作るための資材に使われています。

他にも、牛糞や鶏糞などには、家畜に投与された抗生物質や薬品が含まれていたり、食品廃棄物にも製造で使用された保存料などが入っています。でもこんなものでも肥料になるので「有機肥料」です。

2.肥料の効き方

化学肥料の肥料成分は植物の栄養そのものなのでよく効きます。人間でいうところのビタミンやサプリメントみたいなもので、少量で効率が良いです。製品によってはゆっくり効いたり早く効いたりと、肥料の溶け出し方も調整してあってとても便利です。

有機肥料は「米ぬか、油粕、魚粉、海藻、貝化石」などの有機質を混ぜたもので、そのままでは植物の栄養にはなりません。菌類や微生物によって一度分解されないと植物は栄養として吸収できないので、即効性ではありません。さらに、有機質によっては「分解されやすい、されにくい」があったり、温度が低いとなかなか分解されないので効果が出にくいなど扱いが難しいです。

化学肥料がサプリメントなら、有機肥料は普通の食事です。体の中で分解されて初めて栄養として吸収されます。稲の場合だと、食物(有機肥料)を胃や腸(田んぼ)で分解して血管(根)から水分と一緒に吸収します。

3.有機肥料の使い方

難しいです。

  • 肥料に含まれる資材の分解のしやすさ
  • 使用時期の気候、温度
  • 土質
  • 使用目的

など、考えなくてはならないことがたくさんあり、失敗や思うようにいかないことも多々あります。自分の田んぼに合った資材と施肥方法を見つけていかないとなかなかうまくいきません。

4.有機肥料と有機栽培

有機肥料を使った栽培が有機栽培ではありません。有機栽培はJAS法という法律で規定されている栽培管理方法なので、有機肥料100%だからといって有機農産物を名乗ることはできません。

禁止農薬や化学肥料を使わない、いわゆる「無農薬栽培」で使用してもよい有機肥料の基準がJAS法には規定されています。「天然由来の農薬成分」や「有機質資材の使用基準」など知っていないと困ることが書かれているので、自分が「どんな有機肥料を使っているのか」を理解するのに役に立ちます。

 

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