平成26年度の高山農園のお米作りのまとめ。その4です。
【2014.8.13】稲刈り準備
お盆明けからハナエチゼンの稲刈りをするので、乾燥施設の清掃・整備を行います。
栽培で使用した肥料の残りや機械を施設の奥のほうに押し込んで、
仕舞ってあった調製用機械を清掃し、配置します。
乾燥機、粗選機、籾すり機、石抜き機、選別計量機、色彩選別機。稲刈り後、籾からきれいな玄米になるまでにたくさんの機械を使用します。
外の乾燥機の排気ダクトと籾殻の排出ダクトも準備完了です。
天気も良くなり、コシヒカリもようやく穂が出てきました。刈取りは9月下旬ごろの予定です。
【2014.8.19】ハナエチゼン稲刈り
本日よりハナエチゼンの稲刈りです。5月1日の田植えから110日ほどで稲刈りとなりました。
田んぼの周囲から長方形を描くように刈っていきます。田植えをするのと同じくらい時間がかかりますが、田んぼが良く乾いているで刈りやすいです。
稲刈り機の籾がいっぱいになったら、コンテナに入れて乾燥施設に運びます。
最後にコンテナの籾を乾燥機に入れて籾を乾燥させます。稲刈り前に雨が続いたので水分が多すぎないか心配でしたが、水分は意外と少なく乾燥時間も短くて済みました。
【2014.8.23】籾すり
乾燥が終わった籾を摺って玄米にします。まず、雑草の種やワラゴミを取り除く機械にかけて籾をきれいにします。
次に籾すり機で籾殻をとって玄米にします。この状態でも精米すれば食べることはできますが、品質を上げるためにさらに調製を行います。
まず、石抜き機で小石を取り除きます。この機械を導入してからご飯に小石が混ざっていた時のガリッとした食感を感じることはなくなりました。
選別機で小粒米や砕米、未熟米、青米を取り除きます。いわゆる網下米です。
ここまで調製した玄米でこのような状態です。カメムシの被害にあった黒点米が結構目立つので次の工程でさらにこれを取り除きます。続く・・・
【2014.8.30】色彩選別・袋詰め
お米はカメムシに汁を吸われると黒く変色してしまいます。精米しても取れないし、ご飯を炊くと目立つので機械にかけて取り除きます。
玄米の米粒の色によって選別するので色彩選別機といいます。変色した米だけでなく小石や異物なども同時に取り除き、きれいなお米になります。
今年の玄米で特に多かったのがお米が全体的に黒っぽくなる着色米です。夏の気温が低かったためか青米も若干多いように感じました。
カメムシ防除の農薬散布をしていないお米でも、選別機を通すとこれぐらいきれいになります。
【2014.12.20】稲刈り後の秋作業
稲刈り後の作業です。田んぼは畔塗りをして、水を張っても水漏れがないようにします。
また、米ぬかや貝化石、くん炭など秋資材を散布して来年度の土作りをします。
これは自家採種した種籾で、来年度の栽培に使用します。機械でゴミや籾のヒゲを取り除いてきれいな状態にしています。
大量のモミ殻は捨ててしまうのではなく、炭にして田んぼに戻してやります。今作っているのは来年の秋にまく用のものです。
今年の冬は早く、12に入ってすぐに雪が降り始めました。今年は厳しい冬になりそうです。経験上、雪が多い年の次の夏はものすごく暑くなるので、来年の夏は今年と違っても猛暑になるかもしれません。
一番最初→平成26年度のお米作り1