補植

先月末に植えた無農薬栽培コシヒカリの田んぼです。チェーン除草を4回行ったので、結構タイヤで苗を踏んでしまいました。そのため、苗が無くなっている場所を補植してまわります。

除草機のタイヤで踏むので、列でなくなります。また、チェーンに引っかかった苗が抜けてしまったりと、結構苗が無くなります。

それにしても無農薬栽培の田んぼはよく濁っています。それだけ微生物がたくさんいて、泥をよくかき混ぜているということです。水が濁ることで生えてきた雑草は光が当たらず、大きくなれません。こういった自然の力を利用した栽培を”有機栽培”と言います。

有機肥料という餌を微生物や小さな生き物に与え、それらの活動で除草剤を使用する必要なく栽培します。が、実際はそう簡単にはいかないので、チェーン除草など色々と組み合わせて最終的に慣行栽培と同じような収量が得られるよう工夫をします。

とっておいた余った苗を数本づつ手で植えていきます。補植はやってもやらなくてもあんまり収量は変化しないと思いますが、「1株植えればこれでご飯茶碗1杯分」と考えて泥の中を歩いています。

半日腰をかがめて泥の中を歩くだけでへとへとになります。でも自分でやったことなので、次はなるべく慎重に除草作業をしようと思います。これも勉強です。

昔は全部の田んぼで苗が埋まっていない場所をすべて補植して歩いたみたいですが、最近はこんなことをする人はほとんどいなくなってきました。

大規模農家が増えて土地を割と余裕を持って使えるようになってきたことと、泥の中を歩く労力がどれだけ収量に寄与するかを考えると、どうしても非効率だと思ってしまいます。最近の農業は小人数での省力化と効率重視です。

 

 

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