ヒエ取り

田んぼに除草剤を使用すると稲以外の雑草は生えないはずなのですが、割と失敗することがあって部分的に雑草が生え放題になる場所があります。今日は除草剤が流れてしまった田んぼの草取りです。

普通に見ただけでは稲しか生えていないように見えますが、入水口周辺が草だらけになっています。田植え時に散布した除草剤が水の勢いが強すぎて流れてしまい、その部分だけ雑草が生えてきてしまいました。

稲の株の周りはこんな感じで草が生え放題になっています。無農薬栽培の田んぼよりもひどいくらいです。

稲によく似た根元の赤い雑草は稗(ヒエ)と言って、稲よりも生長がはやく稲よりも少し大きく育ちます。そのため、これが生えると養分が吸われてしまい、日当たりも悪くなってしまいます。

このヒエと稲が混じった状態からヒエだけを取り除いていきます。見た目はほとんど一緒ですが、慣れれば区別することができます。

ヒエはイネ科の雑草です。生長点が根元にあるので、地上部分を切っただけではまたすぐに伸びてきます。根元から鎌で切り取るのがポイントです。

ススキもイネ科の雑草で、根ごと駆除しないと茎だけを切っても株は毎年どんどん大きくなってしまいます。笹や竹が良い例です。

 

たくさん取りました。

除草剤も効けば素晴らしい効果を発揮してくれるのですが、ちょっと使い方を間違えるとお金のムダ+余計な労力になってしまいます。

薬というのは「用法と用量を守って正しく使う」のが基本ですが、農薬も同じです。

1.使わなくても良いものは使わない

2.用法と用量を守って正しく使う

この2つが大切だと思います。高山農園の特別栽培米では、除草剤1回とイモチ病の予防薬しか使う必要が無いので、これ以外は使いません。これだけで十分収穫まで健全な稲を育てることができています。

イモチ病で穂が枯れた稲

イモチ病で穂が枯れた稲

 

ただ、地域的に病気の発生しやすい場所があり、イモチ病の予防薬というのも普通は使わなくても良いのですが、高山農園の田んぼのある場所は昔からイモチ病が発生しやすく、病気が蔓延すると稲の半分以上が枯れてしまい別の田んぼにも伝染するのでこれだけはリスク管理の為に使用しています。

農業でも薬の扱いは難しいなぁと思います。

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