田んぼは稲の収穫後、耕起をして水を張り、冬の間は休ませます。春になると今度は水を抜いて乾かすようにしています。
昨年の11月の田んぼの様子です。この状態で冬を越します。これを冬季湛水(とうきたんすい)と言います。
そうすると、田んぼに残ったワラなどの有機物が分解され、春先にはブクブクとガスが湧くようになります。田んぼの”おなら”で、かなり臭いです。
このガスが発生するような状態で苗を植えると根が傷みます。根は植物にとって血管のようなもので、根が傷んでしまうと水や栄養を正常に吸うことができなくなり、生長が悪くなります。
そのため、この時期は地面がひび割れるくらいまで乾かし、ガス抜きをします。
せっかく出来たトロ土の層を壊わしてしまうのですが、稲が健全に育つ方が大切なので仕方ないです。冬季湛水も良い部分もあれば悪い部分もあるので、今後はどうしようかと考えています。