この時期の主な仕事と言えば、田んぼのあぜ道の草刈りです。育苗期や収穫期は次から次といろいろな仕事をこなさなないといけないのでとにかく慌ただしいのですが、今の時期だとのんびりと一日中草刈りだけをやっていればよいので気分的には楽ですが、体はものすごく疲れます。
梅雨に入ってからほぼ毎日こんな天気で、明るめの曇りの日が続いています。焼けるような日差しはまだ差してこないだけマシですが、水田廻りの仕事が多いので蒸し暑いです。山間の田んぼにやってくると、空の白色、山野と田んぼの緑の2色の景色になります。
5月初旬に植えたハナエチゼンの田んぼ。水を落として溝をつけた状態です。田んぼの地面が見えなくなるくらい稲の株がおおきくなってくると、これまで水を張っていた状態から今度は乾かし気味に管理するようになります。田んぼの水がなくなってくると、稲の根は水を求めて地面の下へと根を伸ばしていくようになります。こうして台風の風や、大きな穂をつけても倒れないような頑丈な稲になっていきます。また食味の向上や、稲刈りのしやすさなど、田んぼを乾かすというのはとても大切なことだと思います。
この梅雨の時期は気温が高くて、雨も多いので雑草も良く伸びます。特にイネ科の雑草は草刈りをしてもまたすぐに伸びてくるのでかなり手ごわいです。1日に1cmは伸びるでしょうか。竹と同じなので、水があるととにかく伸びます。
山間の田んぼだと日中からシカが飛び跳ねています。イノシシとシカはもうあたり前。そのうち猿も出始めるのでしょうか。田舎はどんどん人がいなくなって農地も放棄されるようになり、野生化が進んでいます。