今日は一日雨ということで書類整理。農業というと田んぼや畑で農作業だけ、ということではなく、この業界でも事務仕事というのはあります。
これは特別栽培の申請用紙。特別栽培は「農薬と化学肥料を通常の半分以下の使用」で栽培する方法で、「今年はこの田んぼで何を作って、こういう肥料や農薬をこれだけ使います」ということを予め書類にまとめて事務局に提出します。肥料と農薬についてだけなのでこの書類は簡単です。農薬成分にカウントしなくても良い成分など、最初は意味が分からなかった部分も有機JASについての理解が深まると”なるほど”理解できるようになります。
こちらは有機JASの提出書類。有機JASは特別栽培の農薬と肥料の他に、田んぼや収穫物の管理方法まで問われるので結構面倒です。特に有機の田んぼを増やそうと思うと2年以上の管理記録や地図、肥料の伝票まで用意しないといけないので、とにかく手間がかかります。今年は田んぼを増やしたので、全部でA4用紙50枚ぐらいは作ったでしょうか。生産者も大変ですが、提出先の事務局はこれをチェックしないといけないのでもっと大変だと思います。いつも苦労をかけております。
東京オリンピックまでに日本国内の有機圃場の割合を増やそうという活動があるみたいですが、生産者にとっては労力に見合ったメリットがほとんど無いので難しいと思います。JAS規格はJAS法という”法律”でいろいろと決められているので厳しいのは当たり前なのですが、毎日の農作業の他にしなければならないことも増えるので、もうちょっと簡略化してもらえないかな、と思います。
ねずみの害。発芽した種を掘り起こして食べてしまいます。今年は特に多いような感じがします。