諸事情でデータが消えてしまったので、前回の更新より1か月ぶりになります。12月になりましたが、まだ冬という感じではなく暖かい日が続いています。
現在の田んぼはこんな感じです。
耕起して水を張って春まで休ませます。こうすることで地力を回復させます。
農業では地力を「じりき」ではなく「ちりょく」という読みで使います。
「地力」とは”農産物を育てる力”ということで”養分に富んでいる土”みたいな意味で使われることが多いですが、ちょっと違います。
有機物を栄養に変換できる力のことで、地力があるから肥料がよく効き、作物がよく育つということです。
有機物(有機肥料)はそのままでは植物は吸収できません。肥料はいったん土の中の微生物や菌類によって分解され、ようやく植物にとっての栄養になります。そのため、こういった生物の土台がしっかりとしている田んぼ(地力のある田んぼ)はお米の出来が全くと言っていいほど違います。
化学肥料はこういった自然の地力システムを無視して効き、効果も素晴らしいので使うほうからすると楽なのですが、農産物を育てているのに自然を破壊しているような気がしてなりません。