お米の乾燥

収穫したばかりのお米は水分が高く保存には不向きなので、既定の水分以下になるまで乾燥機を使って乾燥させます。

穀物用の大型の乾燥機。昔はお米を作っている田舎の家だと1件に1台はあったと思います。近年は、カントリーエレベーターに持っていったり、他の農家さんに委託することが多いので、こんな大きな乾燥機を持っているところは少なくなってきました。

お米の水分ですが、「すべての米粒を15%以下」になるように乾燥させます。お米は穂の頭の方と根本でも水分が違いますし、田んぼの場所によっても異なります。そのため、収穫したてのお米の水分はバラバラです。それが乾燥させていくと意外と収束していくので不思議なものです。

それでも、規定以上の水分値がでてしまうと規格外のお米になってしまうので乾燥作業にはかなり気を使います。1回の乾燥が終わるまで本当に何度も水分計で水分を計ります。

基本的に乾燥は1晩で終わらせます。翌日の稲刈りに間に合うように作業をするので、朝は5時前から水分を見に行きます。それから微調整をしてお昼前には完了といった感じです。6月だと朝5時はもう日が昇っていたのですが、9月だとだいぶん暗いです。

乾燥機の燃料は灯油です。今年はものすごく値上がりしているのでかなり大変です。出来るだけ収穫する前の田んぼで乾かしたいのですが、天気や刈遅れのことを考えるとそんなことも言っていられないので、時期が来たら刈るといった感じです。

コシヒカリも良い感じになってきました。ただ、台風が来ているのでそれだけが心配です。

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