今回は2つ目の品種、ハナエチゼンの田植えです。この品種で慣行栽培の品種は終わりです。
4月後半からかなり暑くなってきたので、苗もやや徒長気味。苗は茂ってくると、陽の光を浴びようとどんどん伸びていくので、”伸ばす”よりも”伸ばさない”方が難しいです。3葉目が出始めると急激に伸びてきます。
今回は山間部の田植えがメイン。山の中の田んぼは基本的に陽当たりが悪いので、あまり収量や食味の期待はできません。特に東側に山があると朝日が全く当たらないので、平地の稲と比べても生長度合いが全く違います。
さらにイノシシやシカなどの野生動物の棲みかなので、いろいろと対策をする必要もあります。田植直前の水を張った田んぼでもたくさんの足跡がついています。田植え後の時期だとシカが問題で、少し大きくなった苗を食べてしまいます。
昼過ぎには西側の田んぼが木の陰になって日が当たらなくなります。植物にとって太陽の光が活動のエネルギー源(炭水化物)なので、食事が一日2食しかあたらない生き物は・・・、ということです。
この品種でようやく慣行栽培(農薬や化学肥料を使用する通常の栽培方法)は終了。次回から特別栽培と無農薬栽培です。育苗方法もこれまでとちょっと変わります。